佐々木医院通信2010年秋号

もう9月というのに記録的な暑さが続いています、水分をまめに摂取して熱中症にならないように気をつけましょう(お彼岸過ぎから涼しくなりましたが)。また、エアコンで体が冷えすぎるのもいけません。風邪の原因ともなり、夏場の風邪は治りにくいこともあって要注意です。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が流行っています。子供はもちろんのこと大人もかかる場合があります。子供の時期に罹っていれば一生の免疫ができるので問題ありませんが。大人の流行性耳下腺炎は重症化することがあります。罹った記憶がない大人のかたで耳の下が腫れてきた場合、早めに受診してください。
流行性耳下腺炎
耳の下にある唾液腺の一種の耳下腺が腫れる病気です。左右両方腫れる場合もあれば、片方の時もあります。発熱、全身のだるさを伴います。流行性耳下腺炎と診断されれば腫れがひくまで登校禁止となります。1度罹れば終生免疫となります(2度罹る場合がまれにあります。大人が罹ると重症化することがあります)。
多剤耐性菌
今、話題になっている細菌の話です。ほとんどの細菌は抗生物質により退治できますが、抗生物質の大量投与や長期間投与によって細菌はその薬に対し耐性を持つようになります。それによって製薬会社は新たな抗生物質を作ります。それでもやがて細菌は耐性菌に変わるといういたちごっこになってしまいます。近頃では余り儲けのない抗生物質を製薬会社が作らなくなってきたため、耐性菌が多くなってきたわけです。医療側としても抗生物質は必要最小限に留めたいと思います。
認知症について
以前は痴呆症と言われていましたが、最近は認知症という言葉に統一されています。認知症にもいろいろなタイプがあり、治療すればすぐに治ってしまうもの(例えば、慢性硬膜下血腫、正常圧水痘症、甲状腺機能低下症)と、治療してもなかなかよくならないものとがあります。後者についてお話します。
① アルツハイマー型認知症
脳全体の委縮や海馬という脳の一部の委縮によって起こります。遺伝性のものもありますがほとんどは突発的に発症します。まれに、40歳代から起こる若年性認知症になる場合があります。原因はわかっていません。
② 脳血管性認知症
脳梗塞、脳出血後に起こります。脳梗塞の場合は小さい梗塞が多発することが特徴です。高血圧症、糖尿病、高脂血症、喫煙が主な原因です。
③ その他
ピック病、レビー小体病、クロイツフェルトヤコブ病(狂牛病)などがあります。
現在の所、認知症状を進行を遅らせる薬はありますが、症状が良くなるというものはありません。漢方薬で改善したという報告もありますがごくわずかです。普段からの生活習慣に気を付けましょう。特に、運動、頭を使うことが肝要です。
10月中旬からインフルエンザ予防接種を開始します。今回の予防接種は季節型と新型の数種類の株が入っています。値段についてはまだ決まっておりません。従来とあまり変わらないと思います。今年も予約を取らず、受付順に接種いたしますのでご了承ください。ご不明な点は受付けにご相談ください。


