佐々木医院通信2010年春号


まだまだ寒暖の差が激しく、和やかな春とは言えませんが如何お過ごしでしょうか。新型インフルエンザの嵐も漸く沈静化してきました。ただし、ノロウィルスを代表とする感染性胃腸炎や花粉症が大分でてきています。早めの受診をお薦めします。

のどの痛み、扁桃腺炎について

ウィルスによるものもありますが、多くは細菌感染によるものです。厄介なのはA型レンサ球菌による感染で高熱を発します。扁桃腺が白っぽくなるのが特徴で放置すると重症腎炎やリウマチ熱を起こします。1週間の抗生物質投与が必要です。外来での簡易な検査で診断できます。

リウマチ熱とは?

俗に言う関節リウマチとは別物で、急性期は発熱や関節炎ですが、最終的には心臓を侵し弁膜症になる病気です。10歳前後の小児に発症し、5歳以下は罹らないのが普通です。A型レンサ球菌感染で起こすので早めの診断、治療が必要です。

感染性胃腸炎について

ウィルスや細菌感染により腹痛、下痢、嘔吐を起こす病気です。冬場に多く発症し、現在この近辺でも多くの患者さんが診察にみられます。ウィルス感染、特にノロウィルス感染が顕著です。吐いた物が乾いて空気中にウィルスが散乱し、それを吸い込むだけでも感染します。薬の服用で治りますが、下痢の治りが悪い場合もあります。食事が取れないときは、点滴をします。

子宮頚がんワクチンについて

子宮頚がんはほとんどHPVウィルス(ヒトパピローマウィルス)感染によって長い潜伏期を経て発症します。感染は性的感染なので若い女性にワクチンを接種する必要があります。一度感染してしまうとワクチンの効果はありません。
欧米ではすでに接種されていますが、日本では最近やっと厚生労働省の承認を受けました。

問)何歳の時に接種すればよいですか?

答)10代が理想的です。はっきり何歳児にするというものではありません。
20歳すぎでも遅すぎることはありません。

問)何回、接種するのですか?

答)1回接種した後、2回目がその1ヶ月後、3回目がその6ヶ月後です。
多少の日時のずれは問題ありません。

問)費用はどのくらいですか?

答)当院では1回につき1万5千750円です。世界の100カ国以上の国で接種されていて、公費で賄う国もありますが、日本ではまだほとんど自費扱いです。

問)接種後の副作用はありますか?

答)世界各国の報告でも重症となる副作用はなく、安全なワクチンと考えてよいと思います。


本年4月から医療費の改定があります。今回は病院では診療代が上がって、診療所は下がる予定です。治療法により多少の上がり下がりがあります。4月になってみないとわからない点もあり、4月以降診療代のご不明なところがあれば受け付けにご相談ください。