佐々木医院通信2009年秋号

再び新型インフルエンザが猛威を奮っています。ただ、あまりに恐れるほどの毒性はないと思われます。通常のインフルエンザと考えてよいようです。また、新型インフルエンザの予防注射も目途が立っていません。それに伴い、従来のインフルエンザの予防注射もどのくらい供給されるかもわかっていません。わかりしだい受付等でご説明いたしますが今回、インフルエンザの予約はしない方針といたします。今の状況から判断すると予約しても実際少量しか入荷せず、なくなってしまう可能性があるからです。

検査のキットが不足してきましたので、微熱程度では検査をお断りする場合もあります。ご了承ください。インフルエンザ対策の基本でもある手洗い、うがいは進んで行ってください。

コレステロールについて

従来の血液検査では総コレステロールの値で評価していましたが、最近は悪玉コレステロールのLDLコレステロールと善玉のHDLコレステロールが重要視されています。LDLコレステロールは血管内に貼りつき、動脈硬化を促進させます。HDLコレステロールは反対に貼りついたコレステロールを取り除き動脈硬化を抑制します。LDLコレステロールは少なく、HDLコレステロールは多くなればいいわけです。LDLコレステロールをHDLコレステロールで割り算し1,5以下になれば動脈硬化の心配はありません(動脈硬化は血管壁を細くし、最終的には動脈閉塞、いわゆる梗塞をおこします。つまり、心筋梗塞、脳梗塞の原因です)。

当院では動脈硬化の度合いを測定する検査ができます。5分程度で検査は終わります。お気軽にお申し出ください。

乳腺、甲状腺外来

乳腺の病気、特にがんは日本の女性にとって今や一番多くかかるがんとなりました。40歳代からかかりやすいのですが、40歳以下の女性でもできる場合があります。40歳以上の方は横須賀市の乳がん検診を受けられますが、それ以外の方で乳腺に異常を感じた場合、躊躇なく診察を受けてください。早期発見すれば完治するので、できるだけ早い診断が肝心です。

甲状腺の病気について。甲状腺がんはほとんどがゆっくり進行します。甲状腺はのどぼとけの下方にあり、普通は触ってもよくわからないと思います。のどに常に違和感があったり、のどにしこりがあったら早めに診察を受けましょう。また、甲状腺はホルモンを出す組織ですのでいろいろな良性の病気もあります。有名な良性の病気としてバセドウ病があります。脈が速くなり、汗をかきやすくなり、しまいには目が出っ張ってきます。反対に橋本病といってホルモンが出なくなる病気もあります。

最近のトピックス

川崎病について

全国的に川崎病という小児の病気がはやってきました。4歳以下、特に1歳前後にかかる原因不明の病気です。発熱、湿疹、粘膜の発赤(くちびるや舌や目)が特徴です。両手両足が真っ赤に腫れることもあります。問題なのは心臓の血管にこぶができることで、これは大きな病院で精密検査を受けることになります。

食中毒O157について

最近、ステーキチェーン店で話題になりました。普通の大腸菌はだれでも腸に持っています。この良い大腸菌は腸にへばりついていて、ほかの悪い菌が侵入してきてもバリアとなり感染を防いでいます。病原性大腸菌O157はこのバリアを破り、人間の体内に侵入し感染を引き起こします。嘔吐、下痢、発熱などの症状が出ますが抗生剤投与でほとんどの場合治ります。