佐々木医院通信2009年夏号
新型インフルエンザの猛威は一段落したようですが、油断はできません。夏ころまでには収束すると思われますが、秋以降再び流行する可能性があります。再流行の際は強力型のウィルスに変異しているかもしれません。秋頃までにはワクチンもできるということですので、その時は早めに接取することをお勧めします。また、うがいや手洗いはもちろんのこと、普段から体力が落ちないよう気をつけましょう。
学校感染症について
今回は2類に分類されるものについて、その症状といつから登校、登園できるかのお話をします。
インフルエンザ
高熱、関節痛、筋肉痛、のどの痛みなど(新型インフルエンザは別です)
熱が下がって、2日たってから登校可
百日咳
発熱、特有の咳(1回の咳がなかなか止まらない)
特有の咳が止まるまで
麻疹(はしか)
発熱などのかぜ症状と特有の発疹
熱が下がってから3日経過後
風疹(3日はしか)
かぜ症状と特有の発疹、リンパ腺の腫れ
発疹が消えたら流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
かぜ症状と耳下腺の腫れ(耳の下で顎の裏。片方だけの場合もある)
耳下腺の腫れが消えたら
水痘(みずぼうそう)
体幹にできる水疱が徐々に顔や頭に出現。
すべての水疱が痂皮化(かさぶた)されるまで
咽頭結膜熱(プール熱)
発熱、のどの痛み、目の結膜の発赤
すべての症状がなくなって2日たってから
結核
長引く咳と痰、微熱、だるさ
担当した医師が登校を認めてから
呼吸器の病気
肺がん
たばこが第一原因ですが、たばこと関係がない肺がんもあります。今やがん罹患率のトップとなりました。
肺結核
戦前までは死の病と言われましたが、今ではよい薬があるのでちゃんと服薬すれば治ります。結核は肺以外にも背骨に感染するとカリエスと呼ばれ、背骨を溶かし変性させます。
気管支喘息
アレルギー体質の方に多いようです。重症の場合、睡眠が取れず起座呼吸(体を起して呼吸する)となります。まず、アレルギー物質を取り除くことが大切です。特にペットの毛やハウスダストです。また、かぜを引くことによって喘息を誘発させることがあります。
肺気腫、気管支拡張症
成人で加齢とともに増加します。原因不明が多く、アレルギーが誘因とも言われています。呼吸苦や血痰などの症状です。COPD…様々な原因で呼吸苦になる病気を総称してこう言います。前に述べた肺気腫、気管支拡張症のほか、慢性気管支炎、肺線維症などです。原則的に症状を和らげる薬を使って治療しますが(対症療法といいます)完全に良くなることは残念ながらありません。あまり呼吸苦が続けば心臓に負担がかかるので、携帯用(または在宅用)の酸素を用います。
健診について
5月から横須賀市の健診が始まっています。
18歳から40歳未満の方は成人健診、40歳から75歳未満の方は特定健診、75歳以上は後期高齢者健診となります。特定健診の方だけは受診券が必要です。横須賀市国保の方は横須賀市から送られてきます。社会保険の方はそれぞれの保険組合から送られてきます。横須賀市国保は全員に受診券を送るようですが、その他の保険加入者は全員ではないとのことなので、受診券が送られてこない方はそれぞれの組合にお問い合わせください。
健診の内容は昨年と同じです。主に採血、採尿、心電図等です。今年度は特に眼底検査をお薦めします。眼底検査は動脈硬化や糖尿病の良い指標となるからです。ただし、当院では検査はできませんのでご希望の眼科にご紹介いたします。
がん検診も行っています。胃がん検診は採血法(ペプシノゲン法)またはバリウム法、大腸がん検診は便潜血法、前立腺がん検診は採血法(PSA法)、肺がん検診は胸部×線法、乳がん検診は視触診とマンモグラフィ、子宮がんは頚部細胞診で行います。

