佐々木医院通信2009年春号ができました

佐々木医院通信 2009年春号

今冬は急に暖かくなったり、反対に突然寒くなったりと寒暖の差が激しい気候でした。インフルエンザが昨年に比べ大変はやりました。前半はA型で特効薬のタミフルが効かない例もありました。後半はB型で未だに患者さんが来院されます。インフルエンザは高熱と筋肉痛が主な症状ですが咳が出たり腹痛があったりと他の症状があるので注意が必要です。また、「インフルエンザの予防注射をしたのにインフルエンザになってしまった」との声も聞かれますが、人によってインフルエンザの抗体ができにくくなり、かかってしまったと思われます。しかし、予防注射をしたほうが重症にならずにすみますし、毎年予防注射をすればほとんどインフルエンザにはかかりません。

○花粉症について
今年は去年の1.5倍の花粉が飛ぶ(関東地方で)と言われています。早めの治療が重症化を防ぎます。飲み薬、点眼薬、点鼻薬があり飲み薬は1日1回の薬と1日2回の薬があります。薬の強さに差があり強いものほど眠気が強くなります。時々、「注射を打ってください」との問い合わせがありますが、当院では扱っておりません。というのは耳鼻科で扱っている減感作療法(花粉の成分を少しずつ注射する方法)は良いのですが、一般内科でもできる花粉症の注射はステロイド注射だからです。ステロイドは万能の薬とも言われていますが、(吸入薬や塗り薬はさほどではないのですが)注射薬のステロイドは副作用が多く注意が必要です。

○脈拍と不整脈について
1分間に脈拍が何回あるか測ってください。橈骨動脈(手首のところの親指側)や頸動脈を触って測りましょう。大人なら60回前後(子供はもっと多い)が理想です。毎回80回以上なら病気があると思ってください。統計をとると脈拍が60回/分が一番長生きするそうです。50回以下でしかもふらつきやめまいがある場合はペースメーカーの手術になるでしょう。続いて不整脈ですが1分間に5回以内ならまず問題ありません。多発の不整脈は治療が必要です。心電図を取りましょう。場合によっては診察時以外に不整脈が出ること(例えば夜中に)があるので1日心電図(ホルター心電図)を取ることがあります。治療は抗不整脈剤が普通ですが症状が軽い場合は精神安定剤で治ることもあります。また、全くバラバラな脈は心房細動かもしれません。これも心電図を取れば一目でわかります。心房細動は血栓ができやすく脳に飛べば脳血栓をおこします。前長嶋監督や前オシム監督がその例です。そうならないよう抗血栓薬であるワルファリンを服用することが肝心です。

○予防接種について
当院では3種混合、MR、ジフテリア、日本脳炎の予防接種の他、自費扱いのインフルエンザ、肺炎球菌、Hインフルエンザ菌(Hib)のワクチンを接取できます。今回は肺炎球菌ワクチンとHibワクチンのお話をします。

●肺炎球菌ワクチン
60歳以上の肺炎の原因がほとんど肺炎球菌という細菌によるものです。従って肺炎球菌ワクチンを接取すれば肺炎にならずに済むわけです。5年間は効果が続くと言われています。任意接種なので予約が必要です。1回6000円です。

●Hibワクチン
最近、認められたワクチンです。欧米ではすでに広く接取されています。小児の細菌性髄膜炎は死亡率が高く、この原因菌がヘモフィリスインフルエンザb菌(Hib菌)なのです。4歳までが危険な年齢なので適応ですが、できれば1歳未満から接取したほうが効果があります。やはり任意接種なので予約が必要です(2,3ヶ月に1回しか入手できないので予約後お待たせする場合があります)。1回7350円です。